アガサ・クリスティの魅力
多彩な探偵たち
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アガサ・クリスティの魅力
クリスティの小説は、純粋な推理小説というより、推理,冒険,恋愛のミックスから成り立っているため、再読の魅力があります。作品によっては、情緒的すぎたり、ワンパターンな所もありますが、総じて大変魅力的で、読後感が優れています。
また、古き良きイギリスが満喫できます。戦後に書かれた作品には、失われゆく物が謳われています。
ポアロやミス・マープルを始め、多彩な探偵達(その中には、1作しか出て来ない人も居ます)が活躍します。戯曲も有名です。また、メアリ・ウェストマコット名義の普通の”恋愛”小説もあります。
推理小説
ポアロ、ミス・マープルに代表されます
冒険小説
トミーとタペンスに代表されます。「茶色の服の男」や、「バグダッドの秘密」等のノン・シリーズにも名作が沢山有ります。尚、ポアロにも「ビッグ4」という”珍作”が有ります。
オカルト小説
短編集「死の猟犬」で代表され、結構行けます。
普通小説
メアリ・ウェストマコット名義の小説で、「愛の旋律」等が有ります。
戯曲
「ねずみとり」、「検察側の証人」が大変有名です。
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多彩な探偵たち
ポアロ
ベルギー人。チビでとんでもなく立派な口髭を持っている。テレビでクリスティのイメージそっくりのデビッド・スーシェが演じています。
ベルギー警察の元高官で、職業探偵。各国の首脳、警察と知己がある。手足と成るスパイを持っているのも特徴的。
ミス・マープル
ポアロとは対極的な存在で、イングランドの田舎に住む一般のお婆さん。
但し、人間性の観察には、大変優れている。
トミー&タペンス
クリスティの最初の夫、アーチボルトの面影を映すトミーと幼馴染みのタペンスが繰り広げる冒険推理小説。スッキリした読後感。
バトル警視
主役になるのは、「ゼロ時間へ」1作だが、存在感あり。
謎のクィン氏
不思議な存在。読後感も不思議な感じがします。
レイス大佐
主役になることは、ないが、名作に登場。
パーカー・パイン
今イチですか?
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FIGR.E.が選んだベストイレヴン
- そして誰もいなくなった…最高峰に輝く永遠の名作:ノンシリーズ
- オリエント急行の殺人…映画では、ポアロがラリっています:ポアロ
- NかMか…手に汗握るスパイ小説、母の愛情が哀しい:トミー&タペンス
- パディントン発4時50分…トラベルミステリーの最高峰:ミス・マープル
- 茶色の服の男…最初期の冒険小説、読後感が爽快です:ノンシリーズ,レイス大佐
- ナイルに死す…小説としても一級、映画もグッド:ポアロ、レイス大佐
- ABC殺人事件…”abc物”の嚆矢。怖いです:ポアロ
- 鏡は横にひび割れて…誰が、何故?;テニスンの詩が響きます:ミス・マープル
- マギンティ夫人は死んだ…無実?の容疑者の死刑執行が迫る:ポアロ、オリヴァ夫人
- 謎のクィン氏…クィン氏とは?異色の短編集,必読:クィン、サタースウェイト
- 葬儀を終えて…アット驚く結末、ポアロの「潜入捜査」が笑えます:ポアロ
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更にもう11作品
- エッジウェア卿の死…物語に引き込まれます:ポアロ
- ひらいたトランプ…4大探偵の夢の共演:ポアロ、レイス大佐、バトル警視、オリヴァ夫人
- バートラム・ホテルにて…失われ行くものが哀しい:ミス・マープル
- 復讐の女神…ミス・マープル最後の活躍、犯人が哀しい:ミス・マープル
- ヘラクレスの冒険…短編集、ヘイスティングもオリヴァ夫人も出ません:ポアロ
- なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?…痛快冒険推理小説:ノンシリーズ
- 忘られぬ死…犯人が哀しいです:ノンシリーズ
- 秘密機関…トミー&タペンスの出合いが楽しい:トミー&タペンス
- バクダッドの秘密…暫くぶりの冒険小説。物語に引き込まれます。:ノンシリーズ
- アクロイド殺し…矢張りこの作品は外せません:ポアロ
- 白昼の悪魔…トリックが冴えます。映画もグッド:ポアロ
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これも外せません!
- ねずみとり…女史の戯曲の中でも最高峰:戯曲
- ゼロ時間へ…無気味です:ノンシリーズ、バトル警視
- 殺人は容易だ…結構行けます:ノンシリーズ、バトル警視
- 杉の柩…読み応えがあります:ポアロ
- 複数の時計…意表を衝く展開:ポアロ
- スタイルズ荘の怪事件…全ては、ここから始まった:ポアロ
- 青列車の秘密…女史不遇の時代を感じさせないトレインミステリー:ポアロ
- 火曜クラブ…ミス・マープルの推理が小気味よい:短編集
- スリーピングマーダー…女史得意のスリーピングマーダー物。ラストが怖いです。:ミス・マープル
- 蒼ざめた馬…オカルト風推理小説、引き込まれます:ノンシリーズ
- 暗い抱擁…メアリ・ウェストマコット名義でも異色の作品:ノンシリーズ
- 春にして君を離れ…メアリ・ウェストマコット名義、笑えます:ノンシリーズ
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FIGR.E.がお薦めしない11作品
名作ぞろいのクリスティですが、中には、??の作品もあります。独断と偏見で選んだワースト11は、…
- 邪悪の家…ポアロが馬鹿みたいです:ポアロ
- 魔術の殺人…何か変です:ミス・マープル
- ねじれた家…良く分かりません:ノンシリーズ
- シタフォードの秘密…トリックが二番煎じ:ノンシリーズ
- 第三の女…ポアロが可哀想:ポアロ、オリヴァ夫人
- ポケットにライ麦を…読後感悪すぎ、可哀想すぎます。:ミス・マープル
- 愛国殺人…こういう犯人は嫌いだ!:ポアロ
- 無実はさいなむ…テーマが重すぎます:ノンシリーズ
- フランクフルトへの乗客…面白い所もありますが、何が書いてあるのか分かりません:ノンシリーズ
- アクナーテン…ちょっと読み辛いです。:戯曲
- メソポタミヤの殺人…ちょっと残酷です:ポアロ
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